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トーチカ通信

[ 2019.11.27 ]結婚式ができるまで

結婚式ができるまで(その5)実行委員会

 

結婚を決めたことは、まず建築家の伊藤立平さんに話して、「まち家具」のメンバーに伝えてもらった。

「まち家具」とは、伊藤立平・萩森薫・岡田健で作るデザインチームの名前である。2011年、社会の課題の解決のためにデザインで何ができるかを考え実践するNPO「issue+design」主催のコンペでファイナリストに選ばれて、原発事故のあとの南相馬で公園に広場をつくる活動をしてきた。https://archive.issueplusdesign.jp/project/06_fukkou/finalist/idea15

「まち家具」は、私たちの結婚に至るプロセスに深く関わっているのだが、その話はまた別の章に譲る。立平さんには、結婚披露パーティは手作りでしたいので、デザイン監督のようなことをお願いしたいと相談した。

2月27日。新幹線で倒れて、5日目の夜だった。立平さんには不意打ちの報告とお願いだったが、もうその場でスケッチブックを広げて、まじめに私へのヒアリングを始めてくれた。イタリアンのバールで二人、お酒も飲まずに、しんしんと夜は更けていった。

それからちょうど1ヶ月経ったある日、ウズラボの小池志保子さんと、仕事の帰り、駅までの道を歩いていた。のんびりと晴れた午後だった。結婚することを伝えると、とても喜んでくださった。ドーンセンターで、と言うと、「この前、祝賀会をされたところですね。お手伝いできることがあったら言ってくださいね」そして続けて言われた。

「モータープールでされた桃李舎25周年のパーティも素敵でした。あそこで結婚式っていうのも素敵そうですけど」「えっ、結婚式ですよ?」「できると思いますよ」と小池さんは嬉しそうに笑う。さすがリノベーションをやってる人だ。

ウズラボは小池さんと竹内正明さんが主宰する設計事務所で、豊崎長屋という戦前長屋の耐震改修をきっかけに、大阪で10棟以上の長屋の改修を一緒にやらせてもらってきた。http://uzulab.info/works/ ウズラボの魔法にかかると、どんなに朽ちた建物も、新しい命を吹き込まれて、躍動を始める。

ちなみにモータープールの25周年パーティはこんな感じだった。https://tourisha.work/tochika/post-672 桃李舎はこの2階を使っている。

彼(青木)に話すと、そういうと思ったが、「そうだよ!モータープールでやろう。町に開放して、町内の人もみんな来てもらえばいいじゃない。街角に大きな屋台が出現だ!」「結婚式は?」「結婚式もモータープールでやればいい」「わかるけど、ちっともロマンチックじゃない・・」「じゃあ、両方やろう。ドーンセンターでロマンチックに結婚式。モータープールで大宴会。これで決まりだ」

といういきさつがあって、ドーンセンターの結婚式のしつらえをウズラボに、モータープールの披露パーティの設営を「まち家具」チームにお願いすることになった。情報を共有して、コラボでやろうということで、ここに結婚式+披露パーティ実行委員会が発足した。