[ 2012.09.23 ]トーチカのイベント
今年も昨年に続いて「木材コーディネータ養成講座」がスタートした。主催するのはNPO法人サウンドウッズの安田哲也さんと能口秀一さん。講師を務める能口さんは日本では木材コーディネータの草分けだ。
http://www.soundwoods.net/2012/07/post-62.html
木材コーディネータとは簡単に言えば森と消費者を繋ぐ人のことをいう。新しい木材の流通システム作りが主たる仕事である。木の家を建てたい人のために、良質な木の調達を支援し、山元には健全な森作りを営むための利益を還元できるように、適正な価格交渉を行う。山主の林業経営の支援では、森を調査して評価し、いかに木の価値を高めて消費者に届けるかを提案する。
12日間の講座で、山から家までの木の流れをトータルに学び、各プロセスで必要なスキルを、実践形式で身につける。丹波の森でフィールドワークが6日間、座学講座が6日間で、座学の会場にトーチカを提供している。私も昨年参加したが、プログラムがよく練られていて感心した。学んだばかりの知識を、さっそく設計で生かしている。
今年の受講生は16人。所属は森林組合、製材所、設計事務所、材木店と様々だ。北海道の森林組合や、岩手県から参加されている方もおられる。遠方から時間とお金を使って参加されるということは、それだけこの講座に寄せる期待が大きいということだ。岩手県の方は、長距離バスで来られたそうで、お話を聞くと、山で伐採した木を馬で運ぶ「馬方」の見習いをされている。研究熱心で、今年はイギリスまで勉強に行かれたそうだ。日本でそのような職種があることを初めて知った。
私は昨年の受講でフィールドワークを1回休んだので、今年それを受講すれば修了証がもらえる。フィールドワークは一泊研修なので、参加者のみなさんと話をするのが楽しみだ。