この半年のご報告|トーチカ通信|桃李舎一級建築事務所

トーチカ通信

[ 2016.08.21 ]桃李舎

この半年のご報告

前回のブログからあっという間に7ヶ月も経ってしまった。この通信をチェックしてくださっている皆さんから、忙しくて書けないのかなと思っているけど、デヴィッド・ボウイの訃報の記事が毎回現れるのは何だかさみしいというご意見を伺った。今日は元気に過ごしている消息をお伝えします。

2月から産休に入っていた田村が4月に二人目の女の子を出産した。この写真は赤ちゃんを見せに事務所に来てくれたときの一枚。11月からぼちぼちと事務所と自宅で仕事を始め、来年の4月から本格的に復帰する。実家の近くに引越し、サポート体制も着々と整えている。濱田はほぼ毎日出社し、常時は貴田と私の3人体制で、田村の復帰を待ち望んでるところだ。

4月には大阪のドーンセンターで昨年戴いた日本構造デザイン賞の受賞パーティを開催してもらった。パーティと合わせて、女性のエンジニアによる小さなシンポジウムも開催した。発起人の皆さんの尽力と、全国から駆けつけて下さった皆さん、それからシンポジウムのスピーカーの皆さんのおかげで、素晴らしいイベントになった。これについては、あらためて報告します。上の写真は高橋保世さんの撮影。

今年の桃李舎はおめでた続きで、貴田が建築協会の第63回「青年技術者」に選ばれた。桃李舎では桑島、田村に続いて3人目の受賞である。これは表彰式の一枚。担当した「壷川の住宅」の構造設計を通して、技術者としての姿勢と実力が評価された。これは若い技術者に送られるエールである。これからも、信頼される技術者を目指してがんばってほしい。

今朝は窓から入る風で肌が冷えて目が覚めた。まだ5時過ぎだったが目が冴えたので外に出ると空には秋のような雲が広がっていた。先週は京都で蜩の声を聞いた。もう夏は終わろうとしている。この夏、事務所はそうはいかないが、家はエアコン無しで過ごした。水不足と聞いて、シャワーも簡単にし、濡らしたタオルで体を拭いて済ますことも多かった。日差しがゆっくりと弱まって、日暮れが早くなっていくこの時期は、何かが喪失していく負のエネルギーに気持ちが引きずられそうになる。でも秋は豊かな実りと収穫の季節。晩夏の感傷をさらりとかわして、秋を待ちたい。