トーチカができるまでのこと (その19)|トーチカ通信|桃李舎一級建築事務所|大阪の建築構造設計事務所

トーチカ通信

[ 2012.04.18 ]トーチカができるまでのこと

トーチカができるまでのこと (その19)

2011年6月14日、朝8時。高知からj.Podのフレームがトーチカのテーブルになる大きなスギの板といっしょにやって来た。

トラックがピーッ、ピーッという音を立てながらバックして近づいてくる。荷台の上のフレームは見上げるほど高い。テーブルのスギ板もちゃんと載っている!これもものすごく大きい。ピーッ、ピーッ、ピーッという音といっしょに、胸がドキ、ドキ、ドキとときめく。スギが白くてきれい!ようこそ大阪へ!という気持ち。トーチカの木製サッシが富山から到着する前日のことである。この2日間がプロジェクトのクライマックスだった。

トラックについているユニックでいったん全てのフレームを降ろし、運転手さんにはリポビタンとご祝儀を渡して「どうぞ気をつけて」と見送る。

そしてj.Podの組み立てである。共同開発者の樫原健一さんが駆けつけてくれた。作業をして下さるのは小野工務所のみなさん。9時から、1フレームを二人で中に運び、あらかじめセットしたジグにドミノを並べるように建て込んでいく。4人で作業をして、12時前には組み上がった。午後から、フレームの間の座屈止めになる板を取り付け、3時には完成した。これが棟上になるので、みなさんにご祝儀を渡してこの日はおしまい。