トーチカができるまでのこと (その20)|トーチカ通信|桃李舎一級建築事務所|大阪の建築構造設計事務所

トーチカ通信

[ 2012.04.21 ]トーチカができるまでのこと

トーチカができるまでのこと (その20)

モータープールもトーチカと同様に仕上げ材の調達とペンキ塗りは桃李舎、大工工事は山本博工務店にお願いした。床と壁のスギ板は高知からj.Podといっしょに届いたので、それ以外の材料をインターネットと近くのプロ用のホームセンターで購入した。

床は30mmのスギ板を直接j.Podのフレームに留めつけた。j.Podのフレームはロの字型で、455mm間隔で並んでいるので、床も壁も下地材が不要なのがセールスポイントである。床は断熱材なしで一冬過ごしてもらったが、全く問題なかった。

正面は全面アルミサッシのガラスの引き戸にしたかったが、落ち着かないといわれるので、2枚の引き違いとし、残りは15mmのスギ板を縦貼りにした。サッシは通常の住宅と違って、外から施錠するので、商業用のサッシになり、値段が少し高い。フレームの内側は全面、A4サイズが収納できる本棚にした。

正面、奥、右側の内壁はシナベニヤと通常の断熱材で仕上げたが、屋根と左側の壁は光を透過する断熱材を透明のプラスチックの板とポリカの波板でサンドイッチにした。内側に使ったプラスチックの板は、厚さ4mmのプラダン(プラスチック段ボールの略)という製品で、見た目はツインカーボと同じだが3割ほど安い。断熱材はパーフェクトバリアというペットボトルから再生した環境配慮型の製品で、燃やしてもダイオキシンが出ない。裸の赤ちゃんをくるめる安全性があり、何より光を通すのがいい。

パーフェクトバリアのずれ止めとポリカの継ぎ手の下地を兼ねた桟は、本棚の段に合わせ、外から目立たないように白いペンキで塗装した。外壁の塗装はキシラデコールの、色は「やすらぎ」。Podとトイレの壁に使ったシナベニヤは汚れを防止する目的で、プラネットの白を薄めて塗った。