生物多様性のこと@丹波の里山 (下)|トーチカ通信|桃李舎一級建築事務所

トーチカ通信

[ 2013.01.20 ]森・里・海

生物多様性のこと@丹波の里山 (下)

宮川さんは自身のブログで、「地球温暖化、生態系の危機、あるいは生物多様性の減衰・・解決できないこれらのテーマは、少数の環境専門家だけでは解決できないということです。そこで、一般市民の出番です」という。そして、

「市民が様々な専門家と組んで、社会そのものをポジティブに変えていく時代に入りました。市民も実は生活の中で必ずみんな何かのスペシャリストです。私たちひとりひとりが、そうした自分の得意分野を生かしながら連携すれば、生態系も暮らしもいきいきする方法が見つかるはずです。 私たちの手で、地球環境問題の解決した社会を後世に引き継いでいきましょう。ぜひご一緒に、森で、まちで・・・」と呼びかける。

最も印象的に残った言葉は、
「まちの人が森を愛する、まちに森の文化がある、そんなまちはきっと住みやすい」

宮川さんは、市町村などの地方自治体と一緒に、豊かな森と共生するまちづくりや、生物多様性保全を普及啓発する企画の支援などを行っている。出前講演で、普段の暮らしや仕事と、豊かな森や自然(生物多様性)を結ぶきっかけづくりをお願いすることもできる。森や海、生態系と真摯に向き合える企業を増やすために、依頼があれば、その企業の本業を、どう環境ビジネスと連携させるかということをいっしょに考えたいといわれる。

私自身は、これをきっかけに、自分の生活を省みるようになった。深夜に、こうこうと蛍光灯が灯る事務所で仕事をする毎日。睡眠不足の慢性化。疲れたときに飲む栄養ドリンク。 いくら生活の改善を勧められても、食べることや寝ることに積極的な関心が持てなかった。 ところが、森で目覚めた。遺伝子組み換え食物が気になり、お正月に映画「モンサントの不思議な食べもの」を見にいった。自分の生活の再考によって、環境問題への取り組みが、もう少し着実なものになるかもしれない。この木材コーディネータの企画に感謝している。

次回は、「森・里・海連携学」についてです。