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トーチカ通信

[ 2013.10.06 ]未分類

2013年新婦人まつり

郵便受けに「新婦人まつり」の案内を入れてもらっていたので、お昼ご飯の間に、会場の都島区民ホールを覗いてきた。「新婦人」とは会の略称で、正式名称は「新日本婦人の会」。国連NGOに認定されている女性団体である。時代がかった名前が示すとおり、歴史がある。創立は1962年。呼びかけ人は、平塚らいてう、野上弥生子、いわさきちひろ、岸輝子、坪井栄ら、婦人運動や反戦・平和運動を推進してきた人たちである。

組織の最小単位は、市区町村の支部から枝分かれした「班」である。私の町内には「さくら班」があって、戦前からここに住まわれている方は、たくさん入られている。高齢化が課題らしく、「洋子ちゃん、入って」と誘われて、15年ほど前に入会した。

班には「小組(こぐみ)」という学生時代のサークルのような会がある。絵手紙、社交ダンス、カラオケ、短歌、ヨガ、お茶などがあって、誰かが「こんなことやってみたいけど、一緒にどう?」と呼びかければそれで成立。私は以前、2年ほど、「お茶」の小組で、表千家のお手前を習っていた。参加費は、お菓子代をいれて、千円で、呼びかけ人の佐藤富美子さんのご自宅に、隣の町内の先生をお招きして月1回の開催だったと思う。妹は、ヨガや、着物の着付けを習っていた。普通の習い事より格段に安く、近所のおばちゃんたちと一緒に習う感じが面白かった。

小組で仲良くなって、脱原発のデモや、農家からの野菜の共同購入、憲法9条の会の講演会に誘い合って参加したり、署名をしたり。普段の暮らしを助け合いながら、暮らしの課題に気付き、社会の仕組みを問うということを、70代以上の女の人たちが、さらっとやっておられるのを見ると尊敬してしまう。「あそこの2階の人、3つ子が生まれはったみたいやから、面倒見たげなあかんわ」、と引越ししてきた若夫婦の心配を、勝手にしている。私はこういう近所のおばちゃんたちに見守られて大きくなったんだ・・と思う。

前置きが長くなったが、今日の「新婦人まつり」。これは、言い換えれば、都島区の小組の発表会である。テーマは「憲法」。私が面白いと思ったのは、朗読小組だった。広島、長崎、愛知など、各地のお国言葉で憲法9条を言い換えた本の朗読だった。

それと、もう一つが、冒頭の写真の、「古布」で作った自作の服を着てのファッションショー。平均年齢は70代かな?でも皆さん、楽しそうにモデルウォーク。慣れない感じが微笑ましい。MCでは、「100円均一の買い物は控えませんか?手作りもいいですよ。古布に触れると、蚕を飼ってられた農家の人、布織る人、これを大切に着ていた母のことなど、遠い昔の女の人たちに触れるようで、暖かい気持ちになります」というメッセージ。

ぬくぬくのかやくご飯をもらって、白玉入りのぜんざいを食べて、事務所に戻った。