桃李舎のうた(後編)|トーチカ通信|桃李舎一級建築事務所

トーチカ通信

[ 2014.01.05 ]トーチカのイベント

桃李舎のうた(後編)

さっそく、ギターの弾き語りで歌を聴かせてもらった。やさしいメロディラインで、どこか懐かしい。もうこれでOKだ。ところが、練習を始めた山中さんは、ずいぶん長い間、弾いていなかったので、一人では不安だと言い出した。ハモってくれる女性ボーカルが欲しいというので、急遽、友人のつじみちえさんに連絡すると、「いいよ」という。彼らは、地下発電所で1度だけ会っていた。

そのうち、ベースもあれば、なおいいなと言い出した。私としては、この歌はアコースティックギターで素朴に歌うのが似合うと思ったが、山中さんは、言い出したらきかないので、忙しいのでどうかと思ったが、同業者の山浦普弘さんに電話した。山浦さんは、地下発電所にも参加してもらっているし、トーチカ通信も読んでもらっている。「長いこと弾いてないけど・・大丈夫かなぁ・・」と言いながら、引き受けてくれた。

バンドの名前は、3人の名前をとって、『山ミ山音泉(おんせん)です』に決まった。

それから休みごとに、トーチカで3人の練習が始まった。私には「本番を楽しみにして」と言って、中に入れてくれない。

本番の前日も、ステージでリハーサルをやっていた。仕事をしていると、下からギターやベースの音が、かすかに聞こえてくる。高校時代の学祭前の雰囲気を思い出した。放課後、遠くから流れてくる、ソロのパートを練習する楽器の音や、コーラスの歌声。1970年代のあの空気が、ここに漂っていた。

そして本番。その出来は・・。たぶん、アレンジを凝り過ぎたんだと思う。でも一生懸命な演奏と歌が嬉しかった。楽しかったし、ビジュアル的にはカッコよかったから、デビュー公演としては成功だ。歌詞が優しく、心に届いた。ありがとう。事務所の歌をプレゼントしてもらえるなんて、私はなんて幸せ者だろう。

驚いたのは、当日のお客さんだった三好誠人さんと牧野高尚さんが、バンドに加盟したことだ。それぞれ、ドラム担当と機械エンジニアだという。『山ミ山音泉です』はパワーアップしてまだまだ続くらしい。5人はトーチカで繋がった。そこが嬉しい。山中さんと、辻さん2人のユニット名は『ヤマツツジ』なんだそうだ。なんか、みなさん楽しそう。今年はどんな出会いが待っているのだろう。