お便りを下さった方々へ|トーチカ通信|桃李舎一級建築事務所

トーチカ通信

[ 2014.07.18 ]未分類

お便りを下さった方々へ

まだ事務所のHPが無かった頃、周りの人から作った方がいいと言われたのですが、HPの編集はむずかしいし、ネットの世界に対する漠然とした恐怖感もあって、なかなか手がつけられませんでした。

ある日、知り合ったばかりの元編集者の上田雅代さんが、ブログならHPより手軽だから、やってみたら?と、ためらう私を尻目に、その場でノートパソコンを立ち上げて、手持ちのカメラで撮った写真を、パパッと貼り付けて、このブログのテンプレートを作ってくださいました。さっそくお手本で、初日(2011年12月21日)のブログまで書いて、後はご自由にと、手渡されました。さすが編集者、仕事が早い・・と感心しましたが、悪いけど、私はあまり使わないだろうな・・と思っていました。

タイトルをどうします?と聞かれ、これには即答しました。震災があって、トーチカを作った年の冬でしたから、『トーチカ通信』。何か書くとすれば、トーチカのイベント情報かなと思いました。

10日後、放っておくのも気兼ねで、とにかく書いてみました。すると友人から、すぐにコメントが届いたのです。知らないところで、メッセージを受け取ってくれた人がいるということに、思いがけない感動がありました。

2011年の東北の大震災と原発事故で、私は変わりました。もう、これまでと同じ生き方はできないという思いで、一日一日を過ごしていました。初めて友人のコメントを受け取ったとき、ここではない、遠いどこかにいる人に、「私はこうして生きています」という消息を伝えたいという気持ちが生まれました。それが、ネットの恐怖心を打ち消して、ブログを書く動機になったのです。今までの自分ではないのだから、何でもやってみようと思いました。

Skunaさんへ

知らない方からお便り(コメント)を頂くのは初めてです。連絡先を書いて下さっていたので、掲載は控えました。投稿者のコメントはこちらで修正できないのです。

このブログを立ち上げたときに、偶然見つけて、それからずっと読んで下さっていただなんて驚きました。ネットでの書き込みは初めてだということですが、勇気を出して書いて下さって、私の方が救われた気持ちです。ありがとうございます。ブログを書き始めたときのことを思い出しました。ここではない、遠いどこかにいる人に、メッセージが届き、知らないところでその人生に少しだけ触れていたということに、心が潤みます。もしよかったら、トーチカのイベントにご参加ください。いつかお会いできるのを楽しみにしています。

せつさん、リーサさんへ

お便りありがとうございます。川内原発の再稼動が確実になりましたね。毎朝、新聞を開くたびに暗澹たる気持ちになりますが、絶望せずに、一日一日、丁寧に暮らしてまいりましょう。お元気で。