小さなサマー・パーティ@桃李舎|トーチカ通信|桃李舎一級建築事務所

トーチカ通信

[ 2014.08.31 ]桃李舎

小さなサマー・パーティ@桃李舎

金曜日の午後、みんなの仕事のキリがよかった。パーティ気分?と尋ねると、「いつものお茶の時間のちょっと長めの感じがいいですね」と誰かが言った。それでパパッと準備をして、夕方4時半から小さなサマー・パーティを開いた。

事務所では午後3時半から4時まで、30分のお茶の時間がある。これがいつも楽しい。このお茶の時間を中心に事務所がまわっていると言ってもいい。4人いれば話題には事欠かないので、よく喋り、よく笑う。所長としては、スタッフの体調や心の状態を知る場でもあるので、みんなが笑っていると、まぁ問題ないかなと思える。

1人の小さな問題や悩みは、残りの3人が話を聞けば大抵解決する。私も事務所の運営のことなどで相談するときがあるが、スタッフが私をよく見ていて、理解してくれていることに驚かされる。桃李舎が方向性を間違えることなく、いい展開ができているのは、このお茶の時間が大切な何かの役割を果たしているからだと思う。

さて、サマー・パーティ。私はこの夏好評だった桃のサラダを作った。先日紹介した福島の「あかつき」は皮が薄いので、皮ごと刻んでサラダに入れると、かわいらし桃色のサラダができる。福島の友人に教わった。でも「あかつき」はもう全部食べたので、今回は白桃で代用した。あとは、フランスパンとチーズとハムと、ポテトチップ。

お酒は冷えた梅酒にした。田村は2歳の娘を自転車で保育園に迎えに行くので、2杯で我慢。貴田は帰って1級建築士のための図面の練習をするから3杯で我慢。濱田は単身赴任先から帰ってくる夫を、最寄り駅まで車で迎えに行くので「じゃばらジュース」で我慢。私は、我慢しなくてもよかったけど、みんな我慢してるので、なんとなく2杯で我慢した。

女性4人、生活環境はみんな違う。だから始業時間と終業時間、勤務日数を個別に設定している。

春に母が亡くなって、私は高齢の父と2人になった。自宅は事務所の1軒おいて隣なので、打ち合わせに出ているときは、スタッフが家の鍵を開けて、父の様子をそっと見てくれる。田村に子供ができたときは、2歳になるまで、事務所の床に寝かせてみんなで育てた。濱田は子育て中の田村をサポートする形で来てくれている。体調を崩して前の会社を退職したので、今の勤務体系がちょうどいいと言ってくれる。一人暮らしの貴田には、父の晩御飯を作るついでに、私が残業食を作ることもある。若い貴田には無理をしてもらうこともあるから。こうして4人で助け合って働いている。

天神祭りの日に、元スタッフの桑島由美子が、二人の子供をつれて、ご主人と事務所に寄ってくれた。今は大阪で独立して、自宅で構造事務所を開設している。忙しいときは、いつも助けてくれる頼もしい後輩である。こうして幸せそうな顔を見せてくれるのは、ほんとに嬉しい。

仕事もプライベートもうまくバランスをとって、いい人生を送れるように、快適な職場環境を提供すること、それが私の役割である。