[ 2016.08.27 ]構造デザイン
雨の東京から2ヶ月余りが経った12月半ば、満田さんから、あらためてお祝い会についてのメールと電話があった。よく考えた末にありがたく申し出を受けることにした。でもスタイルは私から提案させてほしいとお願いした。
私だからできるスタイルは何だろう?私はお祝いして頂く立場だけれど、お越し下さった皆さんにも楽しんでもらいたいし、有意義なものにしたい。桃李舎25周年記念のパーティは事務所のモータープールにステージを作った。参加費は無料で、大人の文化祭のようなスタイルが好評だったが、あの手作り感を求めると、主宰して下さる皆さんに負担がかかりすぎる。(下の写真は25周年パーティ。)http://tochikaima.exblog.jp/18852927/
どこか交通の便がいい場所を借りる方がいい。でもホテルとは違う。参加費を5千円以下にしたいので、公共施設を中之島公会堂から順に当たったが、半年先までもう予約で埋まっていて意外と高い。そのとき、ハッと思いついたのがドーンセンターだった。
女性の社会的自立をサポートする府立のセンターで、ドーンは夜明けのDAWN。「どーんといこう」という大阪女の度胸のよさにもかけている。女性に関する本や映画のライブラリーが充実していて、DVや不妊などのカウンセリングも受けられるそんな施設である。確か、女性のためのイベントだったら優先してホールが借りられるはずだった。調べてみると、4月、5月の土曜日は空いている!
ドーンセンターが思い浮かんだら、あとは連想ゲームのように、次々とアイデアが湧いてきた。全国で活躍している女性のエンジニアに登壇してもらって、シンポジウムを開催するのはどうだろう。それを1部にして2部を大人の文化祭のようなパーティにするのはどう?ドーンセンターは私の高校の目の前、地元だ。4月なら大阪城の桜が間に合う。トーチカまでタクシーで1メータだから2次会はこっちですればいい。会場の定員は150人か。25周年のときは約200人だったけど、入れ替わりもあったし、ちょうどいい規模かもしれない。
満田さんにメールすると、すぐに返事が来た。「素敵なご提案です。僕自身は会場を見ていないので若干不安がありますが、桝田さんが既にご存知で問題なしとお考えであれば、仮予約で押さえに行ってよいかと思います。」
翌日、自転車で会場を見に行った。1階のパーフォーマンススペースは楕円形のやさしい形をしている。思ったより広い。隅にグランドピアノがあるのも気に入った。事務室に相談に行くと、企画書が必要だといわれたが、趣旨を説明すると仮予約ができた。1階にレストランがあったので尋ねると、手ごろなケータリングのサービスがあってこれも仮押さえをした。こうして、やろうと決めたら1日であっという間にお祝い会の骨格が決まった。