お祝い会のこと(その4 京都工繊大 構造OG会)|トーチカ通信|桃李舎一級建築事務所

トーチカ通信

[ 2017.07.20 ]構造デザイン

お祝い会のこと(その4 京都工繊大 構造OG会)

2015年に日本構造デザイン賞を受賞して、お祝いの会を2016年の春に開いていただいた。その余波は今もいろいろなところに及んでいる。そのことに気づいたので、昨年9月14日で中断していた連載を再開する。

時は2015年12月22日に遡る。

京都工芸繊維大学の構造研究室に教職者として残っている二人の後輩が、忘年会をしましょうと誘ってくれたので、貴田と元スタッフの桑島由美子も誘って、構造研のOG会をすることにした。同大学に一時在籍されていた建築家の城戸崎和佐さんも来られるという。いそいそとお店に入ると、きれいなお花に迎えられた。サプライズの受賞のお祝いの花束だった。

みんなよく飲み、よく喋った。写真は左から、貴田祥子、金尾伊織さん(同大学准教授)、城戸崎和佐さん、私、桑島由美子(元スタッフ)、北尾聡子さん(同大学助教)。お花は城戸崎さんの手配で、南青山のフラワーショップ、カントリーハーベストから届いた。

そこで祝賀会のことを相談した。4月16日(土)にドーンセンターを仮押さえしたこと。2部制にして、1部は女性のエンジニアによるシンポジウム、2部は大人の文化祭的な懇親会を考えていること、などなど。

すると黙って聞いていた城戸崎さんが、「はいっ!」って手を挙げて、「私に任せて」とおっしゃった。城戸崎さんとはその夜が初対面である。驚く私に、「私、そういの得意だから」とまっすぐに目を見てにっこりされた。

それから、あれよあれよという間に、1部の司会は、工繊コンビで金尾さんと北尾さん、2部の司会は満田さんと城戸崎さんに決まった。

城戸崎さんは「することリスト」を説明して、順番に私に尋ねた。

K「招待状はどうする?」、M「あまりお金をかけて派手にしたくない」、K「でもデザインは大事よ。わかった、私に任せて。友達に頼んでみる」、K「発起人を決めなくちゃ」、M「発起人はやっぱりいる?」、K「いる」、M「そういうのは、どういう人に頼むのがマナー?」、K「う~ん、色々なケースがあるけど、桝田さんの場合は、桝田さんが頼みたい人に頼んだらいいと思う」

こんな風に、私の意見をまず聞いて、てきぱきと迷わず決めてくれる城戸崎さんを、他のみんなは酔っ払っいながら、尊敬の眼差しで見つめていた。