[ 2014.02.28 ]原発・福島・東北
もうすぐ3年目の3月11日がやって来る。あの当時のことを思い出すために、2011年の3月25日に開催した「地下発電所」のことを振り返ってみたい。これが、当時、皆さんに送った案内文である。
すぐに皆さんから返事が届いた。そこに添えられていたメッセージを紹介する。
『こちらは大丈夫です。地震自体はもちろん津波の脅威に数日間は絶望感・無力感に襲われましたが・・・。しかし、被災地から離れている私たちが無闇に活動を自粛しすぎて日本の経済活動が停滞する方が復興の妨げになるのでは。今は日常を淡々とこなすのも支援の一つかと考えております。と言う訳で、開催は大賛成です。これから何をすべきかを話し合える、良いきっかけになればいいですね。』
『東日本大震災/福島原発事故。ただただ言葉を失っております。ひたすら祈るしかない心境です。』
『震災以来、事務所で仕事していても、何となく落ち着きません。震災をテーマにみなさんとお話しできる、このような場を提供くださってありがとうございます。』
『本当は参加したいのですが、震災の話ができないの。その話題に触れると、泣いてしまってダメなの。涙なんて、なんの役にも立たないし、少しでも前向きな行動が必要なのはわかってるんだけど。ちょっとおかしい自分に戸惑っています。そんなわけで、今回の集会はお休みさせて下さい。訳のわからない事を言って、本当にごめんね。』
『震災以前のことが遠い昔のように思われます。3月の地下発電所の開催、すばらしいと思います。こういうときだからこそ、是非開催すべきですよね。震災に対して何ができるか悶々と考えながら、しかし日常をとめてはいけないとの思いもあり、現実には、毎日が目の前の仕事にかかりっきりです。』
『バベルの塔を思います。批難された石原知事の「我欲」発言、正直なところ同感です。高い視点、長い視点で物事を見られるようになればと思います。』
『参加します。震災に関しては、語る言葉がないのが現状で 皆さんのお話を伺うだけになりそうですが。』
『大変な震災ですね。耐震というか、防災に対する考え方を見直す必要があるのでは、と思ってしまいます。私たちの仕事の価値が問われていると思いました。特に原発の件は想定外の事象に対して、どのような着地の仕方をするのか、エンジニアは想像力を働かせる必要があるな、と。・・(中略)構造設計も同じですね。手の施しようがないような場合にもソフトランディングできる可能性が高いかどうか、見極めておかないと、想定の範囲だけで評価した性能が高くても、想定外の場合についても高いとは限らない、ということを改めて意識しました。このまま行くと、いつか痛い目にあいそうです。当日、楽しみにしています。』