キルギスのフェルト展2014の報告|トーチカ通信|桃李舎一級建築事務所

トーチカ通信

[ 2015.01.02 ]トーチカのイベント

キルギスのフェルト展2014の報告

年末にしそびれた2014年のトーチカの活動報告を順番にします。まずは中央アジア・キルギス共和国から届いたフェルト展から。

2014年の3月に行った展覧会+販売会が好評だったので、その第2弾としてクリスマスにあわせ、「ひつじの国からフェルトの冬じたく」と銘打って開催した。JICAから派遣され、キルギスで女性たちのクラフトワークを支援していた中谷さおりさんが仕入れて準備をし、同時期に派遣されていた佐藤桃子さんが東京から3日間手伝いに来てくれた。

今回も、ご近所と教会のみなさん、建築家仲間、友人で賑わった。前回の展示を覚えていて、楽しみに来て下さったリピーターが多かったのが嬉しい。一番人気だったのがフェルトのスリッパだった。建築家の皆さんに大好評で、取り寄せで追加注文をした。まとまった数でなければ運送費がかさばるので、キルギスから帰国する知人に手運びで頼むことになった。

現地の女性たちの仕事を紹介したいというのが大きな目的だが、継続するためには、ある程度の利益を上げないといけない。でもみんな素人である。売れ筋を読んで数量を決め、値段をつけるのだが、う~ん、商売は難しい!これは売れると思ったものが売れないし、高くて敬遠されるかなというものが、案外ポンポン売れたりする。レイアウトでも売れ方が変わるし、なかなか売れなかった商品も、身につけていると、「あら、それいいわねぇ」と目を留めて下さる。

商売としてはトータルで赤字にはならなかったけど、在庫をかかえ、成功とはいえない。それに疲れた。でも楽しかったから、また懲りずに今年もやろうと話している。同じものでは売れないので、また商品企画を考えないといけない。

8ヶ月ほどトーチカの活動を休んでいたので、久しぶりの開催に、喋りに来ましたという方も多く、元気がでた。近所の方も、お茶を飲んでゆっくりして下さった。友人どうしがここで知り合い、知らないところで人の輪が広がっていた話を聞くのも主催者としては嬉しい。やっぱりトーチカはこうしてできるだけドアを開けておきたいと思った。