桃李舎25周年記念 新聞バッグ|トーチカ通信|桃李舎一級建築事務所

トーチカ通信

[ 2013.11.27 ]トーチカのイベント

桃李舎25周年記念 新聞バッグ

25周年のパーティでは、桃とスモモのサイダーを、新聞紙で作った手提げかばんに入れてお土産に持って帰ってもらった。サイダーのラベルをデザインしてくれた中谷さおりさんが、「袋も手作りにしたら?教えるから」と言って、サイダー2本がちょうど入るサイズをデザインして、型紙を作ってくれた。

このバッグは「しまんと新聞ばっぐ」というブランド名がついている。
http://shimanto-shinbun-bag.jp/
考案したのは、高知県の四万十川中流域にお住まいのご婦人らしい。それが、地域活性化のプロダクツに進化した。四万十川の流域で売られる商品は新聞紙で包もうというエコの理念でスタートしたが、ソーシャルビジネスとして、面白い展開を見せている。東北の仮設住宅で作った新聞バッグを、高知銀行がお客さんに渡す粗品として買い上げて、売り上げを作り手に還元しているというのだ。仙台銀行もそれに続いているという。元手はほぼゼロ。社会の課題をデザインが解決する素晴らしいプロジェクトである。

インターネットで作り方を公開している人もいるが、本来は高知に行って講習会を受けた人がインストラクターになって、作り方教室を開く権利がもらえることになっている。今では紙バッグコンテストも開かれて、サイトを開くと、優れたアート作品がずらりと並んでいる。中谷さんは、まじめに講習を修了した公式インストラクターだ。

トーチカに刷毛や工作糊、定規を携えてやってきた中谷さんは、まず「しまんとバッグ」の理念を話した。それが教えるときの約束になっているのだろう。生徒は、桃李舎の全スタッフと両親と妹と私。作り方は実によく考えられていて、「なるほど、賢いなぁ」と随所で感心した。見た目よりしっかりとしている。綺麗な紙面や面白い記事をうまく選べば、しゃれたバッグができあがる。ただし、紙面の下半分は、たいてい週刊誌の見出しのような美しくない広告が多い。最初はより分けていたが、だんだん貯めていた新聞紙が足りなくなって、最後の方は死亡記事とピンク系以外はたいてい使った。

パーティ直前は、朝、起きると、早起きの両親が食卓のテーブルで内職のように黙々と作っている。桃李舎ではスタッフが、お昼休みに打ち合わせテーブルで作っている。どこもかしこも、新聞バックのパーツと完成品が、山積みになっていた。最後は間に合わなくて、田村が保育所に子どもを迎えに行ってまた戻り、事務所の床で寝かしながら、作ってくれた。

どうです?新聞バッグ。ご要望あらば、中谷さんをお招きして、トーチカで作り方講習会を開催します。